今日の体育は、マラソン。オレは、別に嫌いじゃなかったけど、ただ罰ゲームとか聞くと盛り下がる。



しかも、体育の先生は、俺様で秘密がある生徒の秘密をペラペラ話す癖があったりするのもやっかい。



『よぅ!逢坂…お前姉貴がすきなんだってな?』



来た……体育の先生。沖田先生。不敵な笑みを浮かべニヤリと笑う。そんな表情にオレは、まだ走ってもないのに汗が出た。



「何言ってんですか?」



あくまでもオレは白を切る。理由は、姉ちゃんにばれるかもしれないからだ。



「聞いたぞ?俺は……姉貴が好きだってな」



「誰に聞いたんですか?」



「お前の先輩に居るだろ?清春って言う奴が」



あ~、あの先輩ね。なんで知ってんだろう?姉ちゃんと同じクラスの人が。



清春先輩……本名は、冴鬼清春(サエキキヨハル)って言って少し厄介な先輩だ。授業中もノコノコ他の教室で、授業を受けたりするらしい。



今んところオレのクラスには一度も顔を出したことがないからセーフだ。