姉ちゃんに恋をしたのは、オレが姉ちゃんと血が繋がってないって分かった次の日の朝だった。



すごくショックだった。だけど、姉ちゃんの顔を見たらオレ…なんでか顔が赤くなってた。



その時は、分からなかったけど、今なら分かる。姉ちゃんに恋をしていたからだって。



姉ちゃんだけが欲しい。それ以外何もいらないから。姉ちゃんと付き合いたいよ。



『和人先輩、今日どこ行くんですか?』


姉ちゃんの声。姉ちゃんの名前は、逢坂藍。オレの一つ上だから高校二年生で、料理が苦手。それから、たまに可愛く笑う顔がオレは、好きでたまらない。



だけど言えない言葉…好きって言ったらどうなんの?