洗顔、歯磨きを済ませ自室に戻ると携帯のピンク色のランプが点滅している。

メールを知らせる、ランプだ。

携帯を開くと、奈穂美ちゃんからのメールが届いていた。

『そうなんだ!学校好きっていいことだよ☆あたしも好きだったな〜
真澄の通ってる高校ってどんなとこ?確か、直美とは違うとこだよね?
今回の仕事、絶対面白いから楽しみにしててね(笑)
P.S.大丈夫!むしろ遅い時間の方が好都合っ♪
    奈穂美』

どんなとこ……校則が緩いあたし達の学校。短いスカートだって、明るい髪だって、ピアスだって、メイクもOK。
だから皆個性的。

でも決して不良ばっかじゃない。犯罪に手を染めたら即退学。

『だよね!学校好きって素敵〜っ☆(笑)
うん、直美とは別の高校っ!あたしの高校は校則は緩いよ☆でも人としてよくないことしたら即退学X(
とにかく、個性を尊重してくれるいい学校なんだ♪
奈穂美ちゃんが通ってた高校はどんなとこだったの?

ほんと?楽しみにしてるね♪
P.S.え、なにするの?』

そう送信し、ハンガーに掛けたシャツに手を伸ばした。

薄いピンクの半袖のカッターシャツ。赤いタータンチェック柄の短く切ったスカートを纏った。
勿論、両方指定。

それに白いベスト、赤いリボンを着用すれば先生の好感度が上がる正しい夏服の着方。


ちなみに、カッターシャツには薄いブルーもある。ブルーのネクタイも。

だけど今日はガーリーな気分で赤を選択。リボンも緩く付けて、終了。