「…ほんとに?手繋いでるじゃん。これモザイク掛かってるけど姉ちゃんだよな?なんとも思ってないのに手繋ぐかな。」

「…ノリだよ、きっと。」

特別な理由なんてない。
悠斗くんにとってあたしは子供すぎる。だって…7つも離れてる。あたしからすれば今10歳の子を恋愛対象にするか、だもん。
無理だよ…。

「あ、姉ちゃん今また歳気にしてるだろ。馬鹿だな。」

「馬鹿っ?」

「恋愛に歳は関係ない!まだ一桁なんだし、気にするなよ。」

にこって笑ってあたしの頭を撫でた。

「…そうだね。」