魅紅先輩は、俺が亜優のことを好きなのを知ってるから、笑ってるんだと思う…。 「クシャクシャさせて~!」 『…無理っ。』 「さ~せ~てっ。」 『む~りっ。』 どっちも譲らない言い争い。 「なんであたしはダメなの!?昨日、女の子にもクシャクシャさせてたじゃんっ!」 口を尖らせ、ビシッと人差し指で俺を指して言って来た。 『えっ、見てたの?』 「見てたよっ!たまたま見つけたの~!」 『そっか…。』 「あたしは翔の幼なじみなのに、クシャクシャ出来ないなんておかしくない!?」 え~~………。