目が潤んでくる。 涙が頬を伝う。 ……馬鹿みたい。 キスを初めて達也としたとき、特別な存在なのかもと思ったこと。 全部あたしのひとりよがり。 その時、パタパタと足音が聞こえて、不意にガラリと教室のドアが開いた。 達也だった。