二人は主の前まで立ち止まって周りを見渡した。

「今帰ったぜ!…それにしても殺風景な部屋だなぁ、ウチ等が喚ばれたって事は後の二人も来るんだろ?椅子ぐらい無いのかよ。」


風神は長ランのポケットに手を入れると不満そうに主を見た。


「そうだったな…。」


主は一言呟くと頬杖をついていない左手を前に出すと、軽く横に振った。
その直後床が盛り上がると、そこに四席の椅子が出来上がった。

一つ一つがしっかりとした造りのソファであり、彼女達は満足そうに腰をかけた。


「…どうだった、久しぶりに来た現世は。」


主は姿勢を変える事無く静かに問いかけた。

それに答えたのは口からピコピコとアメの棒を出してる雷神だった。