そして全員が顔を見合わせると、境内に眠る酒呑童子に向かってゆっくりと歩き始めた。


後は寝ている彼の首をはねるだけ…単純な事のはずだった。

境内に上がった頼光は酒呑童子の首を狙って刀を振り降ろした!

その瞬間!

カッと目を見開いた酒呑童子は頼光の刀を歯で受け止めていた!

そして跳ね起きた酒呑童子は、ブンと頭を振って頼光を後ろに投げ飛ばした!


『てめーら随分と舐めたマネしてくれるじゃねーか』


「いかん!一度にかかれ!」


葉明はとっさに声を張り上げると、懐から呪符を取り出した。

そして左右から切りかかる四天王に合わせて呪符を放った!