一方その頃、晴明は仮眠から目覚めた所だった。

2日間寝ていなかった晴明は、一度仮眠をとってから再び出朝するようにと指示されていたのだった。

しかし彼は酒呑童子の存在があまりに衝撃的だったため、あまり寝付けずにいた…。


陰陽師と言われ始めたのもつい最近の晴明だったが、自分と並ぶ腕の術者は葉明ただ一人…。

しかし世間には数々の妖達が出始めていた。


「このままではいずれ人の世が終わってしまうかもしれない。
先日考えた通り、妖退治を行う事が出来る陰陽師を増やさねばならない…か?
しかし帝に相談するほど今は切迫しているだろうか…。」


これから先、さらに多くの妖が現れたとしたら流石に命がいくつあっても足りない。
ましてや酒呑童子クラスの上級妖怪が他に現れるとなれば尚更だった。
それでもまだ大妖怪が現れると決まった話ではないのだ。


そう晴明がジッと天井を見つめながら考えていると、背後で扉が開く音が聞こえた。