『似てる人』



とても好きな人がいた


毎日毎日想ってた人



突然の別れ

抑え切れぬ想い



胸のときめきだけが

行き場を失くす




嫌いになんて

なれるわけない


今でも

毎日「好き」が募る



どうすればラクになれるかと

毎晩考えては眠れない



夢の中でも

現実でも


あなたのことばかり考えてる





もう隣にはいないのに

もう振り向いてはくれないのに




逃げたわけじゃない


でも

ラクになりたかった



私はあなたに似た人を


「あなたの代わり」にしてしまったの




低い声で名前を呼ばれると

あなたの声だと

勘違いして


私の胸が高鳴るの



私の心が喜ぶの





でも

あなたじゃない


あなたじゃない




ただ

少しだけ

ただほんの少しだけ



似ていただけの人




逃げたわけじゃない



ただラクになりたかった


でもそれは逃げたことになるのかも知れない





苦しくて


悲しくて


行き場のない気持ちが


毎日泣いていたの