~♪~♪ 夜、美咲のケータイが鳴った。 『美咲、来週の土曜日、部活休みになった。よかったら一緒に花火大会行こうか』 ソラからの花火の誘いのメールを美咲は何度も読み返す。 美咲の目からは自然と涙がこぼれ、ケータイを胸に抱きしめた。 『うん。行く。楽しみだね。』 美咲は送信ボタンを押した。 美咲はケータイを置くとまた机に向かった。 苦手な数学が頭をもやもやさせる。 頑張らなきゃと思う一方、頭は冴えない。 「ソラくん……」 美咲はぽつりと呟いた。