「そっか。A組は一番あっちの教室だよ。」



その男は廊下の奥を指差して教えてくれた。




「ありがとうございます。」



頭を下げてからあたしはそっちの方へ向かった。




3年A組の扉の前に立つ。





ほかの組の扉は開けっ放しなのに対し、ここの扉は閉まっており、ガラスの部分は割れて、黒い布がかぶせてあって中が見えないようになっている。




なんか入りづらいな・・・。でも、行くしかないか。





ガラガラ。