茉莉花は驚いてふたりを見比べた。

こう言っては何だが、西野はちっとも真紀の好きなタイプじゃない。

少なくとも、茉莉花が知る限りでは。


「篠原さん、驚いて言葉も出ないって感じだね。まあ突然だったからね。
あ、ビールきた!取り合えず乾杯しよ!」


それでもすぐにわかった。

ふたりは、どうして今更、と思うくらい、激しくお似合いだった。



「え?茉莉花、どうしたの!?」