ふたりはゆっくり話がしたい時に決まって行く店に行った。

掘ごたつで個室風の店内に、少人数席ばかりのためあまり騒がしくないところが気に入っていた。

ふたりそろってゆずハイボールで乾杯すると、真紀がおもむろに口を開いた。


「急なんだけど、わたし、結婚することにしたの。」