茉莉花は自分の行動に心臓が飛び出しそうになりながら助手席へ乗り込んだ。 車内は特別に香水のような匂いはしなかったが、自分の知らない大人の男の空間だった。 加藤は運転席に座り、何も言わずに車を発進させた。