7年目の浮気

「篠原さん!」


茉莉花は驚いて男を見た。


「か、加藤くん?」

「もし空いてたら付き合ってもらおうと思って来てみたんだけど、予定があるみたいだね。」

「う…ん、」

「送ろうか?」

「あの…大丈夫。」

「そっか。
ごめんね、引き止めて。」


加藤はあっさり車に引き返そうとした。