加藤は言いづらそうにうつむいた。


「アメリカだ。
こんなことを言うと、篠原さんは驚くと思う。
でも、俺は、篠原さんに着いてきてもらえないかと思って。」


「…え?」


茉莉花は加藤が何を言っているのかわからなかった。
加藤は続けた。


「こんな形で伝えることになるとは思わなかったけど…、俺、篠原さんのことが好きなんだ。
一目見て好きになった。
俺の独りよがりかもしれないけど、この人だって思ったんだ…。」


「…ちょ、加藤君…?」