…。



芳雄は、肌寒さに身震いしながら目を覚ました。

食事の後ソファで眠ってしまったようだ。


「寒…。」


慌ててパーカーを着る。

携帯を覗くと23時過ぎ。

誰からもメールも着信もきていなかった。

なんとなく茉莉花に電話をかけてみる。







…。


「只今電話にでることができません…」


留守番電話のアナウンスが流れた。


こんな時間まで、何をしてるんだろう。

それとも、もう寝てしまったんだろうか。


まあいいや。

とりあえず俺は連絡を入れようとしたんだから。


そうして携帯を閉じると、食器の片付けをはじめた。