7年目の浮気

「加藤くん、」

「ん?」

「悲しいこと、ある?」

「うん…。」

「何も聞かないんだね。」

「…聞くのが、恐いから。」

「加藤くん、わたし、今日加藤くんと居たい。」


加藤は足元を見つめている。


「篠原さん、」