「さ、今日は聞かせてもらうわよ。」 一息ついたと思うと、真紀がいきなり切り出した。 真紀と夕食を共にするのは、結婚宣言されて以来だ。 「え?何を?」 「とぼけないで。ずっと様子おかしいでしょ。」 真紀にやはり気付かれていた。 「まっ、おかしくないよ。」 「なんで隠すの?言いにくいこと? かっこいい彼がとうとう浮気でもした?」 「何よ、とうとうって…。 そんなことより真紀だって、何でいきなり西野くんと結婚なの!」 「ああ…。」 真紀がちょっと言いづらそうに視線を泳がせた。