7年目の浮気



「芳雄!」

「茉莉花、早かったな。」

「うん、割と近くに居たから。」

「じゃあ、行こうぜ。」


芳雄と並んで歩く。

人混みにはぐれないように、芳雄の腕をとった。


会いたかった。

やっぱり、会いたかった。


近づくと、いつもの香水の香り。

芳雄が好んでつけている、女の子みたいなバニラの香り…。