「…昨日はごめんね。」
飲み物を頼むと、茉莉花は話し出した。
「わたし加藤くんに、恥ずかしいところばかり見せてるね。」
「そんなことないよ。それより、何かあったの?」
「あのね、真紀がね、西野くんと結婚するんだって…知ってた?」
「え、そうなんだ。
西野、坂野さんのことずっと好きだったもんな。
そっか、上手くいったんだ。」
「えっ、そうなの?」
「実は篠原さんを送って行った日、西野もかなり酔っ払ってさ、俺も堂島も西野が坂野さんを好きなこと知ってたから、坂野さんに送ってもらったんだよ。」
「そうだったんだ…。
なんだか2人はすごくお似合いだった。
どうして今まで付き合ってなかったのってくらい…。
あ、もしかして、加藤くんのことも、堂島達は知ってるの?」
「いや、言ってない。堂島は勘がいいから気付いてるかもしれないけど。」
加藤はコーヒーをすすった。
「それで?」
「え?」
「拗ねちゃったわけ?坂野さんが急に結婚するから。」
「…。」
「篠原さん、結婚したいなら俺とすればいいのに。」
「加藤くん、ごめんなさい、わたし…、」
加藤はカップから手を離すと、茉莉花の手を握った。
「俺なんか、勝負できないくらい今の彼氏のことが好き?」
「…!す、好きだよ…!」
「本当?
じゃあ俺のことは鬱陶しい?」
「うっとう…しくは…。」
「俺って迷惑?」
加藤の茉莉花に重ねられた手が、大きくて暖かった。
「…加藤くん…!、」
その時茉莉花の携帯が鳴った。
芳雄からの着信だった。
飲み物を頼むと、茉莉花は話し出した。
「わたし加藤くんに、恥ずかしいところばかり見せてるね。」
「そんなことないよ。それより、何かあったの?」
「あのね、真紀がね、西野くんと結婚するんだって…知ってた?」
「え、そうなんだ。
西野、坂野さんのことずっと好きだったもんな。
そっか、上手くいったんだ。」
「えっ、そうなの?」
「実は篠原さんを送って行った日、西野もかなり酔っ払ってさ、俺も堂島も西野が坂野さんを好きなこと知ってたから、坂野さんに送ってもらったんだよ。」
「そうだったんだ…。
なんだか2人はすごくお似合いだった。
どうして今まで付き合ってなかったのってくらい…。
あ、もしかして、加藤くんのことも、堂島達は知ってるの?」
「いや、言ってない。堂島は勘がいいから気付いてるかもしれないけど。」
加藤はコーヒーをすすった。
「それで?」
「え?」
「拗ねちゃったわけ?坂野さんが急に結婚するから。」
「…。」
「篠原さん、結婚したいなら俺とすればいいのに。」
「加藤くん、ごめんなさい、わたし…、」
加藤はカップから手を離すと、茉莉花の手を握った。
「俺なんか、勝負できないくらい今の彼氏のことが好き?」
「…!す、好きだよ…!」
「本当?
じゃあ俺のことは鬱陶しい?」
「うっとう…しくは…。」
「俺って迷惑?」
加藤の茉莉花に重ねられた手が、大きくて暖かった。
「…加藤くん…!、」
その時茉莉花の携帯が鳴った。
芳雄からの着信だった。


