山本が差し出したグラスの、キレイに縁取られたソルトを見つめた。
ソルティドックが飲みたくなったのは、泣いたせいかもしれない。
あんな風に涙を流したのはどれくらいぶりだろうか。
「山本さん、」
「はい?」
「加藤君て、どんな人?」
「そうだな、頭のいい奴、かな。
勉強ができるとか、そういう意味じゃなくて、賢い奴だと思うよ。
…マリカちゃんは、真面目なんだね。」
「…真面目。
あのね、山本さん。」
ソルティドックが飲みたくなったのは、泣いたせいかもしれない。
あんな風に涙を流したのはどれくらいぶりだろうか。
「山本さん、」
「はい?」
「加藤君て、どんな人?」
「そうだな、頭のいい奴、かな。
勉強ができるとか、そういう意味じゃなくて、賢い奴だと思うよ。
…マリカちゃんは、真面目なんだね。」
「…真面目。
あのね、山本さん。」


