「――――――よしっ」




私は勢いよく



ベンチから立ち上がり



バッグからケータイを出して




婚約者に電話した










それからの数日は
もう修羅場だった




急に心変わりをしたと言う私




哀しみ、裏切られたと怒る彼




事情を知り私を叱りつける両親





口にするのも おぞましい数日間






結局、彼とは別れて




結婚のために
私はもう退職してたし




実家に帰ったけど




何だか肩身の狭い日々だった