地元の駅に降り立って 息を吸い込む 懐かしい潮の匂いがした 結婚の報告に実家に帰って来た 肝心の結婚相手は仕事が片付かず 明日1日遅れでやって来る 私は一足 先に帰って来た タイミングよくケータイが鳴って 「はい」と出ると 「おぅ、オレ」 「てっちゃん」 「帰って来たんだろ?」 「ちょうど今、駅だよ」 すごいタイミングだねって笑うと 「よし、風羽。今夜は朝まで二人で飲もうや」 「うん」