翌日デートの日



空羽の部屋で着替えて



鏡の前に立つ私



鏡にうつるのは空羽



背中までの長い茶色い髪



二重瞼も低い鼻も小さな唇も



色素の薄い白い肌も


全て私と空羽は一緒



花柄のワンピースを着た空羽が鏡にうつってる




「可愛い、よく似合ってるよ空羽!これなら新堂さんもイチコロだよ☆」




鏡に向かって
空羽に話しかける




――へへっ。そうかなぁ――



頬を赤くして照れる
空羽の声が聞こえる



「さぁ、行こうか。空羽」




胸に手をおいて


1つ大きく深呼吸してから



私は空羽の部屋を出た