「お姉ちゃんは好きな人居るの?」



ある日の夜よっちゃんが、あたしに聞いてきた。



「好きな人?」



きょとんとしながら聞くとよっちゃんは、大きく首を縦に振る。



「う~ん…?分かんない」



だって、よっちゃんに言ったら本人に言いそうだもん。よっちゃんも知ってる人だし。



「え!?教えてよ!」



「イヤだよ!よっちゃんが、大きくなってあたしが結婚する前になったら教えるから」



「何それ!有り得ない!じゃあ付き合ってる間、分からないじゃない!私、キーホルダーに出来ないよ!」



キーホルダーって…まだ諦めてないの!?最悪…



「よっちゃんのバカ!!」



陸なんて言ったら、どうなるんだろうね?よっちゃん…




終わり