「…これ持っていって」



え?ケンカ中だよね?今…零先生めっちゃくちゃ睨んでるけど。



「ダイコン嫌いだった?」



ダイコンを持ちながら、シュンとする源先生。



「ううん!好き」



「なら、はい、このダイコン俺だと思ってたくさん舐めてね?」



「はい!?」



源先生の発言にあたしは、目を見開き丸くした。



ダイコンが…源先生?



「それ、かして…」



「零先生!?…っ」



零先生は、あたしから無理やりダイコンを奪うと、ダイコンの先を舌で舐める。


淫らな音がスーパーに広がり周りは、シーンとなる。唖然と零先生を見ているのだ。



時々零先生は、ダイコンの角度を変えまた舐める。吐息に隣向かいに居たオバサンが、舌先を見つめる。



「っ…ちょっと!零先生!?…キャー!ダイコンこっち向けないでよ!」



あたしが声をかけると、零先生が振り返る。ダイコンを持ちながら…もう少しで、零先生が舐めた方が、あたしの衣服に付きそうで悲鳴をあげる。