走りながら私は泣いていた…。 大嫌いだなんて…。 そんなの嘘…。 本当は大好き…。 あなたがSだったって分かった今も…。 好きで好きでたまらないの…。 たった1ヶ月で…こんなにも好きになってしまったの…。 龍斗君は意地悪だよ…。 さっきは…ただ恥ずかしかっただけなの…。 だからお願い…。 嫌わないで…。 私は、いつのまにか上履きのまま外に出ていた…。 教室に帰る気にもならず、私は傍にあったベンチに座った。 なぜだか分からないけど… 涙がこぼれ落ちた…。 止まらなかった。