カラオケから数日後。
バイト前。



「はいどうぞー。ついでに大人しめな方のACIDMANも。」

そう言いながら雨原くんがCDをくれる。



「あ、ありがとー」



ACIDMANは彼オリジナルらしく、綺麗にタイトルが書いてある。
綺麗な字。
でも気は小さそうな、というか繊細そうな字。
中学の時の好きなこの字に似てる。



CDを受け取ると、バイト終わって早く聞きたい気分になる。



(早く終わればいいのに…。)








そう思いながら働くと時間が長い………





けど、やっと終わって帰宅。
(…どっちから聴こうかな♪)

楽しみながらパソコンに入れる。
結局悩んでChildから。


(あれ?苦しくなんない?)

カラオケでは心に届いたのに…
気のせいかな?





それから、しばらく聴いてると、なんだかACIDMANって雨原くんの歌声に似てる気がしてきた。
歌い方のせいかな…?



解らないけど聞いていたくなる…。





(また皆でカラオケ行きたいなー…。)