「三上君と友達?」 男を苦手とする私が男と話した。 この珍しい光景に、真陽が疑問を持つのは当然だ。 「小学校が一緒だったの」 同じクラスだったのは、小学六年生のとき。 「だからあんなに普通に話せたんだ」 「そういうことです」 納得した様子の真陽は、食事を再開した。 でも、本当はちっとも普通ではなかった。 三上君こそが、私が男子を苦手とする原因を作った一人なのだから。