「もう座っておく?」 真陽の言葉を聞いて黒板の上の時計を見上げると、予鈴まで三分をきっていた。 「うん」 私達はそれぞれの席についた。 分かっていたことだけれど、真陽の席は少し遠い。 前の席の人と仲良くなれたらいいな。