「……助けてくれてありがとう」 矢澤君の背中を見ながら言った。 「つーか俺のせいだろ」 「……そうかも」 「残念だなー。あと一日だったのに」 足を止めることなく話し続ける。 「……あ」 携帯の番号を教えるという約束。 「あいつらマジムカつくー」 そう言う矢澤君が何だか可笑しくて笑った。