「こっちのセリフだよ」 足が震える。 「はぁ!?」 「ふざけんな!」 一人が私を突き飛ばした。 校舎に肩をぶつけ、酷い痛みが走る。 「……あんたらこそ何なわけ」 ここで負けちゃいけない。 声が裏返りそうになりながら必死に続けた。 「どうせ好きだけど話しかける勇気もないただの他人でしょ!」 「あんた達にこんなことされる筋合いない!!」