そこまで書いたところで、矢澤君はペンを持つ私の右手首を掴んだ。 驚いて矢澤君を見る。 するとすごい剣幕で、私の手を引っ張った。 突然のことで立ちあがった拍子に椅子が倒れたが、矢澤君はお構いなしで私の手を引っ張って廊下に出た。 廊下に出るとき、振り返るとクラスメイトがこちらを見ていた。