(……怒って、手出したりしないよね) 不安になった。 矢澤君はその表情のまま、私をずっと見ている。 それはほんの数秒だったのかもしれないけれど、私にはとてつもなく長く感じた。 (こわい) 目を逸らす。 それでも矢澤君の視線は私を向いていた。 私はその空気に耐えられず、続きを書き始めた。 『矢澤君は