「番号交換」 その手には携帯。 「……持ってないから」 「昨日持ってるの見た」 「……」 敵は手ごわかった。 今のうちに、はっきり言った方がいい。 そう思った。 教室には他にも人がいたので、私はノートの端を切り取って書いて見せた。 『私、矢澤君とあまり関わりたくない』