気付くと私は保健室のベッドに寝かされていた。 ベッドの横には、真陽が座って本を読んでいる。 「あ、大丈夫?」 目が覚めた私に、声をかけた。 「うん……」 「もう始業式終わったから、今鞄取ってくるよ」 時計を見るとお昼を過ぎていて、始業式後のHRも終わっている時間だった。 「ありがとう」 「気にすんなッ」 そう言って真陽は保健室を出て行った。