大学の体育館でボールを持ってはしゃぐ凛子たちを見ながら、 たくさん話をした。 人見知りをするほうの私が、自然と会話を出来たのは、 やっぱりきっと「栗原さん」が大人だからだったんだと、今でも思う。 帰り際に交換したメルアドの存在は、 すぐに凛子にばれて、その帰り、遅くまでファミレスで凛子にいろいろ聞かれたっけ。 途中に、私の携帯がぶるぶる震えて「栗原さん」からの着信を知らせた時には、 もう、凛子の方が大騒ぎしてたんだよね。