天井を眺めると、カーテンから届く月の薄明かりが少しゆれてる。 「風が出てきたな……」 隣で凱がつぶやいた。 自然とつながれてる指から彼の温かさが伝わってくる。 私達は・・・ この4年間のことを話した。 笑いながら、うなずきながら。 「俺、やっぱりバスケが好きだわ。正直逃げたいな、って思うくらいに練習はしんどいけどな・・・・でも、将来はやっぱり日本に帰りたい、って思ってる」 「・・・・そうなの?」