結局修ちゃんに何も言い出せないまま、練習が終わり、 「ちょっと病院に行ってから帰る」 という修ちゃんを見送った後、 「汐・・・・」 後ろから声をかけられたのは、凛。 「凛・・・」 どうしたの?とは続かなかった。 凛の固まった表情と、手に持ってる雑誌・・・。 雑誌・・・。 『本屋に行ってみれば?』 さっきの言葉が頭に蘇る。 凛が伝えようとしてることは、もしかしてよくないことなのかな? なんて、立ちつくしたままぼんやりと思ったんだ。