修ちゃん、ごめんね。 ドレスを身につけながらまだ揺れ動いてしまいました。 修ちゃん、ごめんね。 アメリカ行きたかったのに私のせいでケガさせちゃって。 ごめんね。 ごめんなさい。 暗闇の中、開けた引き出しにころがったあの日のキーホルダーがカーテンから差し込む月の光に一瞬きらめいた。 私は、それをぎゅっとにぎりしめて、クローゼットの奥にしまいこんだ。 自分の底にある気持ちを隠すように。 奥に、深く……