………… ハァー…… 思わず出たため息に、凜が苦しそうな顔をして振り向いた。 「汐……、どう、したの?…う゛っ」 どうしたの、って…凜の方こそ…… 「大丈夫……?」 そう言うと凜は 「トモのバカヤロー!!」 と叫んだ、ある夏の日の夕暮れ。