「こら!お前ら~!!」 後ろから聞こえた先生の声に、凱は「しつけーな」と舌打ちして、 「汐、走れ!!」 とまた私の手をひっぱって走り出すんだ。 ・・・・ねぇ、凱。 あの時、あなたの走り出す方向に、大きく見えるその背中に、 私達には迷いなんてなかったよね。 ただ、好きで。 好きで好きでたまらなくて、 それだけが全部だったの。 だから、幸せだった。 うん、すごく幸せだったよ。 ・・・・・・