「ほらっ!行くぞ!!」
「あっ!!」
ぐいっと腕が引っ張られたかと思うと、目の前が凱の背中でいっぱいになった。
ちょっ、と・・・っ!凱!?
後ろで、何か叫んでる教頭先生の声がするけど、
凱の足は止まらない。
西日が差してる廊下。
玄関を通り過ぎたところで、ようやく止まった。
「が・・・い・・・・・・・、どう・・・すん・・・・の?」
息が苦しくて言葉にならない。
「お前、運動不足。ハハ」
「凱!」
んもう、それどころじゃないのに!!
膨らんだ私の頬をちょんとつついて凱はにこっと笑った。
ドキンッ
こんな時なのに、凱の笑顔にときめいて、そしてなんだかわからないけど、こんな状況なのに、なぜかほっとするんだ。

