アルタイル*キミと見上げた空【完】


がらがらがら…


「こんにちはぁ…」


貸し切りの札が下がった扉を開けて、少し緊張して顔を出した私を、


「あー!汐だー!久しぶり!」


一瞬にして、小学生に戻すあの頃の面々。


「おじさん、待ってたよ?汐ちゃんはまだか、って。……おじさーん!汐到着でーす!」


アハハハ!


にぎやかな店内はほんと昔のまま。


「ね、ほとんど集まったんじゃない?」


喧騒に負けないように大きな声で幹事の…江美子、通称エッコに声をかけると、エッコは大きなピースサインを出してみせた。