誰かの声がして目が覚めた。 「やっと起きた。 大丈夫?随分 うなされてたみたいだけど…」 目の前には見覚えのない男の顔。 カバンを手に取って さっさと教室を出ようとした ─ガシッ 「ちょっと待ってよ。 僕このクラスなんだけど分かる?」 「分かんない。つかそこ!どいてくんない?」 「分かんないか〜。ちょっとショックだな(笑) 僕の名前は坂下 翼-サカシタ ツバサ- 良かったら友達になってよ」 翼と名乗る男を無視して教室を出た バカじゃん、あの男。