ブーブーブーブー ─メール受信 圭太─ 家の前に着いたと知らせるメール 私は急いで玄関に向かう ──ガチャッ 「よう。後ろ乗れよっ」 圭太が言う。 私は静かに自転車の 後ろにのった そしてしばらくの沈黙 会いたいと言ったのは 圭太なのに等の本人は 何も話さない 「─ねえ…」 先に口を開いたのは私だった。