私がここまで必死な理由…



それは、壮介に裏切られたくないから





いつか壮介は綾さんの所に行ってしまう



その時、壮介に対する気持ちが今より遥かに大きくなっていたら


私どうしちゃうんだろう…って



人生が終わっちゃうくらい絶望に立たされるのは目に見えてる




だったら今がいい



今だったらやり直せる



壮介という存在は私の中で夢となって終われるような気がした





なのに…


なのに…壮介はまだ嘘をつく




あんなに必死だった想いを、そう簡単に消せる訳ないもん



人生最大の賭けに挑戦しようとした恋だよ?



私なんかがそれに勝つわけない



綾さんは壮介にとって、かけがえのない存在であるってことぐらい私にだって分かるよ




私ならいい




捨ててくれてもいい




次に進めるもん