鏡を、晴姫の目線まで持っていく。 晴姫の視線が、鏡の中の晴姫の視線とかち合うように。 晴姫は、目を丸くした。 そして、俺は呪文を唱える。 晴姫の心から、邪魔なものを取り去るための呪文だ。 「見えるか?晴姫。 君自身が、ここに映っている。 孤独で、小さく、弱い晴姫だ。 よく見るんだ。 これが、晴姫、君なんだ。 他の誰でもなく…、ここに映っているのは、君自身なんだ。」